
人生の三代支出の一つに住居費がある。
賃貸だと、どれだけ払ったとしても自分のものにはならない。
購入すればローンを払い終えたら、それ以降はほとんどお金はかからない。
購入する人のほとんどがこの理由だろう。
しかし僕は賃貸の方がトータルでは得なのではないかと思っている。
その理由をあげていきたい。
初期費用が安い

まずは購入する場合と比べても初期費用が安い。
僕は家賃45500円の田舎の大東建託2LDKに住んでいる。
入居時にかかった費用は、
クリーニング費45500円
契約時保証委託料5000円
鍵セット費3000円
仲介手数料45500円
駐車場契約手数料3000円
前家賃と消費税を合わせると155000円程度だ。
敷金、礼金がない物件だと、このくらいで住み始めることができる。
購入する場合だと諸費用として5〜10%
頭金として10〜20%
3000万円の物件だとすると
諸費用だけで150万円
頭金で300万円
計450万円必要になる。
維持費が安い

実際に住み始めてから掛かり始める維持費も賃貸は安い。
毎月の家賃と駐車場代で50000円。
あとは2年に1回の更新費として22000円。
火災保険料を年間9000円。
これだけで住み続けることができる。
購入すると固定資産税、修繕費などの支出が増える。
固定資産税は3000万円で購入したとすると、86000円かかることになる。
修繕費は新築から30年で400万円〜800万円ほど掛かると言われている。
毎月のローンに加えてこれだけの金額を準備しなければならない。
しかも固定資産税と修繕費は、ローンを支払い終えても発生し続けることになる。
老後のことを考えると

賃貸だと初期費用と維持費が安い。
しかしどれだけ払っても一生自分のものにはならない。
老後になっても払い続けなければならない。
購入すれば初期費用と維持費が高くなるが、
ローンを払い終えれば自分のものになる。
支出も固定資産税と修繕費くらいになるので、
老後の収支に余裕が生まれる。
こう考えるとやはり購入の方が良いように思ってくる。
老後のことを考えると、現役の間に無理をしてでも購入しておきたい。
しかし僕は老後のことを考えるからこそ、現役中は賃貸を選ぶべきだと思う。
現役中は賃貸に住むメリット

ここまで書いた通り賃貸に住むことで、目先の支出を抑える事が出来る事がわかった。
そして目先の支出を抑えることで、若い間に手元にお金を多く残すことができる。
ここが何よりも重要なことだ。
購入する事と比べると、早い段階で多くのお金を投資に回すことができる。
投資のリターンを多くするためには、少しでも早く少しでも多くのお金を投資することだ。
若い間に住宅だけに多額のお金を使ってしまうと、投資にお金を回すことが難しくなってしまう。
家だけがあっても老後は安泰とは言えない。
やはり一番必要になってくるのは現金だ。
現役のうちにどんどん資産形成しておく事で、定年を迎えても安定した収入を期待できる。
購入してしまうと、ローンの返済でカツカツになり資産形成にあまりお金を回せなくなってしまう。
現役中は賃貸にしておくことで仕事も柔軟に取り組むことができる。
もし転勤のチャンスがあったとしても、何も気にすることなくトライできるだろう。
結果的に収入アップに繋がる可能性を高められる。
それに加えて30年でローンを組むと言うことは、30年後に住む場所を30年前にほぼ確定させると言うことになる。
30年もすれば考え方も変わるし周りの環境も変わる。
現役中は都会が快適だったが、老後は田舎が快適になるかもしれない。
賃貸にしておくことで定年を迎えたタイミングで、好きな場所で暮らすことができる。
会社に行く必要がないので、現役中のように通勤を意識して場所を選ぶ必要もない。
いつまで生きるかわからないから老後に家賃を払いたくない。
高齢になると部屋を貸してもらえるか不安。
そう言う人もいるだろう。
そう思うなら老後を迎えて購入すればいい。
これから人口が減っていく日本では空き家が増え、安く中古物件を手にできる可能性が高い。
早い段階で資産形成ができるので、老後までに中古物件を買える程度のお金を準備することは難しくない。
好きな方を選ぶ

色々と書いてきたが賃貸と購入どっちの方が得かはその人の状況による。
賃貸には賃貸の、購入には購入のそれぞれに魅力がある。
なので好きな方を選べばいいと思う。
多額のローンを組むことにストレスを感じるなら賃貸でいいし、
新築の家に憧れるなら購入すればいい。
実は購入と賃貸では平均寿命まで生きるとすれば、トータルの支出ではそこまで差はない。
お金の事が心配だと感じるならお金について勉強をする。
真面目に仕事をして健康に気をつけて無駄遣いをしない。
賃貸でも購入でも、結局は正しい行動を積み重ねることが、豊かな未来に繋がる。